すべての歯をなくした方に対して、6本から8本のインプラントを埋め込んで、修復する方法は、最も望ましいインプラント治療ですが、(「all on 4」といって、4本のインプラントだけで、すべての歯を修復する方法が、近年報告されていますが、まだ臨床経過も浅く、日本人の顎骨には不向きとも言われており、私は採用していません)手術の負担の大きさ、手術から最終修復までの時間の長さと煩瑣な操作、費用の大きさ等を考えると、短直に選択できる方法ではありません。
そこで、簡便さという点から推奨されるのが、2本のインプラント、マグネットを使って、違和感がなく、適合性の良い義歯を作る方法です。
症例2 M.O 67歳、女性:上顎の歯が全てなくなった方で、総義歯を使っていましたが、もっと良い方法がないかを相談にいらっしゃいました。いろいろな方法を説明した結果、上顎の犬歯のあたりに、左右2本のインプラントを埋め込み、ここにマグネットを取り付け、義歯の同じ部位にもマグネットを取り付けて、両者を引き合わせることで、義歯を安定させることにしました。
この結果、上顎の顎の部分がない義歯(無口蓋義歯)を入れることができ、口の中の容積が広くなり、違和感もなくなりました。また義歯の動きがなくなり、装着感も良くなりました。
<声>「顎の部分に入れ歯がかかってこないから、とっても楽です。入れ歯もしっかりしていて、全く落ちてきません。顎に力が入り、ゴルフの飛距離も伸びたみたいです。」
投稿日:2007年11月28日 カテゴリー:未分類