全ての歯を喪失した症例、ないしそれに近い症例は、インプラントの計画を立てるうえで、極めて高度の技術を必要とします。以下の症例は29年前に手術を行った方で、上顎は2本を除いて全て欠損している方です。
65歳 女性:上顎は右側切歯、犬歯を除いて、12本全て欠損、下顎は、右小臼歯1本、大臼歯2本、左大臼歯2本、計5本欠損で、義歯への嫌悪感が強く、インプラントを希望されました。
上顎へは、右臼歯部へ3本、前歯へ2本、左臼歯部へ2本、計7本のインプラントを埋め込み、下顎へは、右臼歯部へ2本のインプラントを埋め込みました。差し歯は、上顎では、問題が生じた場合取り外して対処できるように、当時導入されはじめていたねじ止め技術(噛む面に穴が開いているように見えます)を採用しましたが、その後29年間取り外していません。
写真でみるように、現在でも、審美的、機能的に全く問題なく、経過良好です。
入れ歯は絶対いやです。インプラントで清潔なお口でいられるし、自分の歯と同じに使えます。入れてから30年近くたちますが、今まで全く困ったことは起きていません。
治療費の目安 | インプラント1本¥440,000~¥550,000 |
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治療期間の目安 | 4~6か月 |