口腔外科とは最近知られるようになってきた科ですが正確にその内容を知っている方は少ないようです。顔面、唇、舌、歯肉、顎骨の外傷(歯の破折、脱臼、顎骨の骨折)、腫瘍(舌癌、歯肉癌等)、先天性疾患(口唇裂、口蓋裂、顎骨の変形症)、炎症(智歯に伴う炎症等)等を外科的に、手術を中心として、治療する科です。
現在、日本では、大学歯学部、医学部、および国公立の総合病院の口腔外科で、外来手術から、入院、全身麻酔を必要とする大きな手術まで多岐にわたった治療が行われています。
一方、歯科口腔外科の標榜が認められて以来、多くの歯科医院で歯科口腔外科の看板をかかげていますが、口腔外科の治療には、全身状態を精確に把握し、緊急時の対処を的確にできる能力が必要となりますから、それだけの修練を積み、口腔外科的治療の経験豊富な当院のような専門医を選ばれることをお勧めします。
当院院長は日本口腔外科学会認定「口腔外科専門医」ですので、あらゆる口腔外科疾患の診断、治療に対処できます。
たとえば、舌に口内炎ができて、なかなか治らない、歯肉にできものができて、軽い痛みがあるという場合など、場合によっては、舌癌、歯肉癌であることもあるので、早めに受診されることをお勧めします。 また、他の部位の癌と同様に、口腔癌の定期検査を受けることもできます。
当院では、口腔外科疾患の診断をした後、精密検査が必要、あるいは入院、全身麻酔が必要と判断した場合には、関連病院の東京医科歯科大学あるいは武蔵野日赤病院、東京医大病院へご紹介いたします。当院での、口腔外科疾患の診断、治療は以下の通りです。
20歳前後で生え揃う親知らず。永久歯が生え揃ったあとの狭い隙間から生えることからトラブルが起きやすく、その話題を耳にした方も多いのではないでしょうか。
もちろん、まっすぐに生え揃う方もいますが、個人差の大きい歯です。
斜めに生えて隣の歯を圧迫し歯並びに影響を及ぼしたり、歯茎が被ったままで細菌が繁殖して感染したり、はたまた生えてこなかったりと人により様々です。
親知らずを抜歯することになった場合、まっすぐに生えていない場合は骨を削ったり歯茎を切るなど外科的な処置が必要となります。また親知らずの周囲には様々な神経が密集し、これを傷つけると大きなトラブルを引き起こします。このため、親知らずの抜歯が必要になったら、当院のような経験豊富な口腔外科専門医を受診することをお勧めします。
口を開けると、顎が痛い、口を開けると、耳の前の顎で音がする、口を大きく開けられない、等の症状がある病気で、耳の前にある顎関節および周囲の筋肉に障害が生じる病気です。精神的ストレスによる歯の噛みしめ、歯軋り等が原因と考えられています。
中年の婦人に多いのですが、近年、青少年にも増えてきています。
生命に関係する恐ろしい病気ではありませんが、長引かすと、治しにくくなり、顎の痛みも強くなるので、できるだけ早く、口腔外科専門医を受診されるといいでしょう。
口腔内の癌は、全臓器に対して、あまり多くはありませんが、進行すれば、予後は悪くなり、また、手術後の口、顔の変形も強くなるため、できるだけ早期に発見することが、必要です。
多くは、舌の横腹(舌縁部)および歯肉に発生するもので、腫れ、凹凸感、痛み等がある場合は、できるだけ早く、口腔外科専門医を受診されるといいでしょう。
口内炎とは、口腔周辺に起こる粘膜の炎症です。
患部は水泡や潰瘍の状態で、強い痛みや食事がしみるといった症状あるため日常生活に支障をきたすことすらあります。
多くはアフタと呼ばれる潰瘍で、通常は1週間程度で自然治癒するのですが、まれに癌等ほかの病気が原因である場合があります。2週間以上治らない場合は口腔外科専門医を受診されることをお勧めします。