入れ歯と一口に言っても値段や用途によりいくつかの形状・種類があります。
大別すると総入れ歯と部分入れ歯に分けることができ、さらに使用する素材の種類も様々です。
金属床タイプとレジンなどの樹脂製床タイプのものとに分けられます。
金属床タイプのものは、骨格がしっかりして形状が安定しやすく、また薄く作ることが出来るため、装着した感触も違和感が少ないです。これは保険適用外のものになるため、30万円以上かかります。
樹脂製床タイプのものでは、レジンやスルフォンなどの保険適用可能な入れ歯があります。
保険適用外では生体用シリコンを使用した製品や、使用感を重視したアタッチメントタイプのもの、インプラントとマグネットを融合させたものがあり、食事を楽しみたい、見た目を気にされる方に人気です。
部分入れ歯も、総入れ歯と使用する素材としては共通していますが、口全体で装着する総入れ歯と違い、隣り合う歯に引っかけて装着するタイプの物が多いです。
そのため、固定部分に金属やバネなどを使用した製品が多くられます。
見た目が気になるという人も多いため、最近では金属・バネの素材を使用しないノンクラスプデンチャー、あるいはアタッチメントタイプの部分入れ歯がすすめられます。
保険適用では、金属の留め具がついた樹脂製のタイプが良く利用されています。
金 | 審美性に優れた素材で、腐食などにも強い素材です |
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チタン | 体に馴染みやすい素材として知られています |
コバルトクロム | コバルトとクロムの合金で薄く作ることができ、耐熱性にも優れた素材です |
レジン | 保険適用できるプラスチック素材で、最も広く使われている入れ歯素材です。 |
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スルフォン | レジンと同様に保険が効くプラスチック素材で、粉末から成型するレジンに対して、スルフォンはペレット状の素材から成型されます。 |
シリコン | シリコンとはケイ素化合物の一種で、入れ歯用には生体に使用できる生体用シリコンが利用されています。弾力性に富み、装着した時の審美性にも優れた素材です。 |